髪の毛は三層構造でできている!三層それぞれの役割とは?

2021/08/11
髪 構造

「キューティクル」という言葉をご存知でしょうか。キューティクルとは、髪の毛の表面を覆って内部を保護している部分のこと。私たちの髪の毛は、キューティクルを含む三層構造で成り立っています。中心部は「メデュラ」、その周りに「コルテックス」があり、その人の髪質に大きく関係しているのです。

 

1. 髪の構造とは?

髪の毛は、主にシスチンというアミノ酸を多く含んだタンパク質から作られています。この髪の毛を拡大してみると、三層構造になっているのが分かります。一番外側の表面部分が「キューティクル」、中心部を「メデュラ」、キューティクルとメデュラの間を埋める髪の内部を「コルテックス」といいます。それぞれどんな役割を果たしているのでしょうか。

 

1-1. キューティクル

キューティクルとは、髪の毛の表面を覆っている部分のこと。覆っていると言っても、1枚のシート状のものが髪の毛を包み込んでいるのではありません。

 

キューティクル自体が多層構造となっていて、通常は4~10枚程度が重なり合いながら、髪の毛の表面を覆っています。それはまるで、たけのこの皮のようです。キューティクル1枚だけを取り出してみると、色はなく半透明で魚の鱗のような形をしています。ケラチンというタンパク質でできていて、薄くて硬い特徴を持っています。

 

キューティクルの役割は、髪の毛の内部を保護すること。頭に帽子を被ることはあっても、お肌とは違って髪の毛は服を着ることもお化粧をすることもありません。そのため、常に外気にさらされています。キューティクルは、紫外線や熱などのさまざまな外部の刺激から髪の毛を守っているのです。

 

毛根から毛先に向かって重なり合ったキューティクルは、CMCと呼ばれる細胞膜複合体でくっついています。CMCの中には、MEAという脂質成分が含まれています。健康な髪の毛の表面には微量のMEAが含まれます。このMEAによってツヤが生まれ、まとまりの良さを実感できるのです。

 

髪の毛の手触りは、MEAを含むキューティクルの状態によって左右されます。キューティクルが閉じた状態の時は、指通りはなめらかでサラサラとした手触りです。一方で、キューティクルが開いた状態の時は、パサパサで引っかかるような指通りになることも。

 

キューティクルは、水に濡れると柔らかくなる性質を持っています。お風呂上がりに濡れ髪のままの状態で放置したり、髪の毛を乾かす時にゴシゴシとこすって摩擦を加えると、キューティクルが開いたり剥がれる原因となります。キューティクルが開いた状態でいると手触りが悪いだけでなく、髪の毛の内部にまでダメージを与えてしまうのです。

 

1-2. メデュラ

髪の毛の中心部にある組織のことを、「メデュラ」といいます。メラニン色素や脂質を含んだ柔らかいタンパク質でできています。拡大してみると、サイコロのような立方体の形をした細胞が並んでいることが分かるでしょう。この細胞の中に空気を貯めて、髪の毛にコシを与えています。また、空気には断熱効果もあるため、直射日光が当たった際に頭部温度の上昇を緩和する働きもしていると言われています。

 

日本人の髪の毛の太さは、細い人であれば0.06㎜、太い人でも0.08㎜程度が平均的な数値です。この髪の毛の太さは、メデュラの量で決まります。ただし、あまりにも細い髪の毛の場合は、メデュラが存在しないことも多いです。

 

1-3. コルテックス

「コルテックス」とは、キューティクルとメデュラの間を満たしている組織のこと。髪の毛の90%は、このコルテックスによって成り立っています。繊維状のタンパク質が束になったものがコルテックスで、メデュラの周りを覆うようにして存在しています。コルテックスは、その人の髪質に3つの影響を及ぼしているのです。

 

・髪の毛の柔らかさ

・髪色

・癖毛

 

まず、髪の毛の柔らかさは、コルテックスに含まれるタンパク質量によって決まります。タンパク質が多いと、硬い髪質になります。硬い髪質の方の中には、髪の毛が広がりやすくスタイリングがしにくいというお悩みを持っている方がいるのではないでしょうか。

 

一方で、タンパク質が少ないと、いわゆる「猫っ毛」と呼ばれる柔らかい髪質になります。柔らかい髪質の方は、とくに湿度の高い梅雨時にボリュームがなくなることがあります。中には、老けて見られやすいなどのお悩みを抱えている方もいるでしょう。

 

次に、髪色はコルテックスに含まれるメラニン色素量と種類によって決まります。メラニン色素には、黒褐色系と赤褐色系の2種類があります。日本人に多い黒色の髪の毛は、黒褐色系のメラニン色素を多く含み、メラニン自体の総量も多くなっているのです。メラニンには紫外線からお肌を守る働きがあるため、黒色の髪の毛は紫外線に強いと言えます。ちなみに、メラニンの総量が少ない髪の毛はブロンド、メラニンをほとんど含まない髪の毛は白髪となるのです。

 

最後に、髪の毛の癖は、コルテックスに含まれるタンパク質の結合状態によって決まります。日本人に多いのは、波状毛。部分的に軽くうねる方、全体的に三つ編みをほどいた直後のような状態の方、表面は直毛なのに内部の髪の毛はうねっている方など、波状毛にはさまざまなタイプがあります。こういった波状毛や縮毛の方は、生まれたときからまっすぐではないタンパク質の結合状態となっています。髪の毛を輪切りにすると、違いは明らかです。直毛の方は円形になっているのに対して、波状毛や縮毛の方は楕円形になっているという特徴を持っています。

 

2. まとめ

私たちの髪の毛の表面にはキューティクル、中心部にはメデュラ、その間にコルテックスがあります。タンパク質量やメラニン色素量によって、髪の柔らかさや髪色が決まるのです。「スウィッチヘアー」では、お客様の髪質に合わせて丁寧にカウンセリングをさせていただきます。カラーリングしても染まりにくい方や、スタイリングにお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。